関東学生陸上競技連盟は、箱根駅伝をはじめ
9つの競技会の運営を担う学生団体。
幹事長として、選手達が安心して活躍できる舞台を作り上げています。
ー山田さんは神大駅伝チームに所属されているのですね。
はい。関東学生陸上競技連盟(以下、学連)に所属するにはまず、「陸上部に所属している」という条件があります。大後監督が連盟委員会のお一人だったので、「ぜひ学連に関わりたい」という想いを伝えて、入部させていただきました。
私は中学・高校と6年間陸上競技部に選手として所属していたのですが、高校最後の駅伝で脱水症状になってしまい、大学ではサポートする側で選手たちをサポートできたらと思うようになりました。学連に所属する高校の先輩や学連で幹事として活動する大学の先輩がいたので、活動内容など詳しい話を聞いているなかでやってみたいという気持ちが大きくなりました。
ー学連ではどのような活動をされているのですか?
年間行われる9つの競技会の運営を準備段階からすべて執り行っているのが学連です。
事務所が東京・千駄ヶ谷にあり、平日はそこで活動をしています。大きな大会になると、警察や開催地の自治体の方々との打ち合わせや交渉をする機会が多くなりますが、そういった対応はすべて学生を中心に行っています。
また、土日は大会を実施したり、開催地の安全確認のための下見を行ったりしています。
10月に行われた箱根駅伝予選会では、幹事長として結果発表の舞台に立ちました。コロナウイルスの影響で開催自体が危ぶまれていましたので、無事に終了を迎えられ、安堵の気持ちでいっぱいでした。
箱根駅伝の本番開催に向けて、警視庁や神奈川県警と何度も打ち合わせを重ねました。
また、東京都・神奈川県といった中継所を置かせていただいている自治体の方々へ感染症マニュアルのご説明に伺うなど…事例のない仕事に奔走しましたね。
箱根駅伝は開催したいという想いだけでできるものではなく、選手・関係者・応援してくださる方々など、箱根駅伝に関わる皆さんの安全確保が大前提となります。
11月に開催のリリースを出しましたが、今後も社会情勢を確認しつつ、不安要素を考えながら、運営準備は続いていきます。日本陸上競技連盟のガイドラインに則って、最大限の予防策を講じながら…なんとか無事に開催を迎えることができたら、ぜひ応援して下さる方々にお願いしたいことがあります。
今大会では、「毎年大会を盛り上げる沿道からの声援はご遠慮ください」というお話をさせていただいているため、当日はぜひテレビやラジオを通して熱いご声援をお願い出来ればと思います。
12月の現時点で既に罹患者が増えてきています。感染症対策を一人ひとり徹底していただくことで、それ自体が箱根の開催に繋がり、選手への応援に繋がります。
選手たちの夢のため、来年以降に襷を繋いでいくためにも、どうかご理解・ご協力をお願いします。
神大駅伝チームがいい記録を出したら僕もうれしいですし、特に4年生は授業を一緒に受けるなど時間を共にすることが多く、身近な立場からみんなの活躍を応援しています!それぞれが満足のいく結果を残せて、チームの目指した目標に届いたら、とてもうれしく思います。
開催まで残り1カ月を切りましたが、体調管理をしっかりしながら、目標を達成してほしいです。今年は例年よりもさらに厳しい環境下で練習をされていると思いますが、未曽有の事態を乗り越え、お互いに全力を出し切れるよう頑張りましょう!
※役職・文章等は取材当時の内容となります。
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