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vol.1 私と神大駅伝チーム 六角橋商店街連合会 会長 石川 清貴さん

神大と六角橋商店街は切っても切れない縁。箱根路を走る神大の選手をみんな楽しみにしてるよ!

戦後のヤミ市から始まったという古い歴史を持つ、六角橋商店街の会長を務める石川 清貴さん。白楽駅から神大への通学路にあるということもあり、半世紀以上にわたり商店街を挙げて駅伝チームを応援してきた。

私と神大駅伝チームとの出会い

私と神大駅伝チームの子たちとの付き合いは、それは長いですよ。箱根駅伝のテレビ中継が行われる前から応援していますから。商店街として関わるようになったのは、なかなか優勝できない時代に地元としてなにかできないかと考え、横断幕を作った頃からです。いわゆる勝手連というやつですよ。当時は、地元が応援して盛り上げなければどこがやるんだという気持ちでしたね(笑)
神大と六角橋商店街とは、それは切っても切れない縁で繋がっているんです。商店街のはじまりは70年ほど前になります。昭和26年には組合になりましたから戦後すぐということになりますよね。今でも昭和20年代のお店がそのまま残っていて、地元の人々の生活を支える商店街でもあるし、神大生の通学路でもあります。神大と六角橋商店街はともに歩んできたともいえますね。
最近では、商店街のイベントを行うときには、神大生に助けてもらうことも多いです。そんなこともあって、神大は私たち地元の人間にとっては、単なる学校というよりも、その存在自体が誇りなんです。
箱根駅伝は、私たちにとっては、なくてはならないお正月の恒例行事。三が日、商店街はお休みですが、箱根駅伝を応援しないと一年が始まらないという感じですね。テレビの中継はもちろん、ここからほど近い、横浜駅東口から東神奈川にかけての神大の応援ポイントでは、沿道で声援を送ります。2010年(第86回大会)に予選落ちしたときなんか、それは商店街全体で落ち込んだものでしたよ。やはり箱根路には、神大のプラウドブルーが走っていないと寂しいですね。

私が神大駅伝チームを応援したい理由

部員たちは真面目で礼儀正しい。でも本大会では粘り強く走る。 そんな雑草集団的なところをついつい応援したくなります。

箱根駅伝は、大学スポーツの中で一番と言っても過言じゃないくらい有名な大会で、とても人気があります。それに神大駅伝チームは、1997年・1998年と連覇を果たし、名門ともいえるチームです。そういう環境の中にあって、神大駅伝チームの部員たちはみな真面目で礼儀正しい。優勝した時もそうだったけれど、勝っても誰一人天狗になることがないのが凄いと思います。
また最近の箱根駅伝を見ていると、学校によっては、高校のスーパースターをスカウトしたり、海外から優秀なランナーを留学生として迎えたり、学業よりも練習を優先させたりと、どこも勝つことに躍起になっている。そんな中、神大駅伝チームの子たちは、みんな授業だってきちんと受けているし、入学試験の時には商店街で受験生の誘導をしたりと実に普通の学生らしい。
近ごろは、シード権を獲得できていませんが、いつもしっかりと予選から這い上がってきて、本大会では粘り強く走る。そんな雑草集団的なところを応援したくなりますね。でも、来年こそはシード権を取って、我々をホッとさせてくれたらいいなとも思います(笑)

私が思い出に残っているエピソード

箱根駅伝の思い出はたくさんありますが、一番はやはり1997年の優勝の前年に棄権した時のことですね。成績を残せないで地元に帰ってきた選手の姿をみて、本当に可哀そうだった。
でも凄いのは、そうした経験をバネにして翌年から2連覇したことです。優勝記念に東神奈川から六角橋商店街までオープンカーのパレードをしたのですが、まさに人・人・人で埋め尽くされました。箱根駅伝で優勝するってことの凄さが分かったし、箱根駅伝の人気の高さを実感しました。
今年は上級生のエースもいて、1年生も強いし、全体にバランスのとれた良いチームだと聞いています。先ずは10月の予選会をアクシデントなく走り、そして、本大会でも運に恵まれれば、結果もついてくると期待していますので、ぜひ頑張ってください。もちろん、商店街を挙げて応援しますよ!

※役職・文章等は取材当時の内容となります。

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