2012年6月30日(土)に国立霞ヶ丘競陸上技場(東京・国立競技場)において、「秩父宮賜杯第44回全日本大学駅伝競走対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会」が行われました。
この選考会は、関東学連が11月4日(日)に行われる「全日本大学駅伝対校選手権大会」(愛知県・熱田神宮~三重県・伊勢神宮間)への推薦対象校を選考するものであり、各校8名の選手が2名ずつ4組に分かれて10000mを走り、合計タイムで上位5校を決定するものです。
本学は合計タイム3時間59分10秒21と参加20校のなかで総合4位となり、本戦への出場権を獲得することができました。
当日はたくさんの方々にご声援をいただき、まことにありがとうございました。
各組40名で走るレースの先陣を切るのは、主将の福田健太選手(4年)と当日変更になった赤松宏樹選手(2年)。
赤松選手は序盤から積極的に先頭集団に付き、チャンスをうかがう。福田選手は大集団の中段に位置し、後半に備える。集団は1000mを3分前後のペースで進むが、5000m過ぎから先頭が目まぐるしく変わりペースの上げ下げが激しくなると、徐々に集団の人数が少なくなり、その争いに福田選手の表情が険しくなる。レースも終盤となる8000mを過ぎたあたりで赤松選手が先頭に出ると、福田選手が集団から離れだす。最後の1000mとなった9000mからは赤松選手を含めた3名が先頭争いを演じる中、福田選手も必死に集団を追いかける。最後の100m、赤松選手は東海大学の選手に競り負け惜しくも2着でゴール。福田選手は22秒遅れの15着でフィニッシュし、総合2位の好位置につける。
前後10秒以内に7校がひしめく中スタートした2組目は、吉川了選手(4年)と当日変更の高久芳裕選手(4年)が出場。
1組目以上に序盤から先頭が入れ替わり、1000mごとにペースが上下する展開に吉川・高久両選手は集団の中段につけ、様子をうかがう。7000m手前、東海大学の選手が一気にスパートをかけると集団が崩れ始める。吉川選手は追いかける集団の先頭に、高久選手は出遅れるものの、集団から崩れた選手を拾う。集団が飛び出した東海大学の選手に追いつきかけた8000m過ぎに、今度は日本体育大学の選手がスパートをかけると、それに続いて吉川選手もスパート。高久選手も必死に集団に食らいつく。吉川選手は最後の最後まで先頭争いを繰り広げたが、惜しくもトップと2秒差の3着でフィニッシュ。高久選手も粘りの走りで順位を上げ、10秒遅れの12着でゴール。
2組終了時点で一つ順位を上げ、総合トップの日本体育大学とは3秒差の総合2位となるが、ボーダーラインの5位とは31秒、落選となる6位とは53秒とまだまだ予断を許さない状況となる。
いよいよ後半に入り、レース展開も早くなり始めるこの組には、鈴木駿選手(4年)とルーキーの西山凌平選手(1年)が出場。
前の2組とは異なり、序盤から1000mのペースが3分を切るスピードでレースが展開するが、西山選手は積極的に先頭に食らいつく。鈴木選手は集団の後方に位置し、様子をうかがう。ペースが変わらないまま中間点を過ぎ、後半戦に入るころには、集団も崩れ始め西山選手は集団の後方15位前後へ、鈴木選手は集団から徐々に離れ始めてしまう。さすがに準エース級が集まる組にあって、7000m過ぎには西山選手も集団から崩れ始めてしまうが、何とか一つでも順位を上げるべく、必死に前からこぼれてくる選手を拾う。10000m初レースとは思えない粘りの走りで、最終的には15着でゴール。鈴木選手は後半順位を落とし、24位でのフィニッシュとなり、最終組を残して総合で3位。
一つ順位を落とすが、ボーダーの5位とは26秒、落選の6位とは53秒と何とか踏みとどまった。
選考レース最終組には柿原聖哉選手(2年)とルーキーの我那覇和真選手(1年)が出場。例年4組目で大きく順位が入れ替わるだけに、全く予断を許さない。ボーダーライン上の大学が序盤から積極的にハイペースをつくり、神大勢は後方からのレースをうかがう。大きな縦長の集団は2000m過ぎに留学生が飛び出し一旦ペースが落ち着くが、それでも5000mを14分30秒と3組目より15秒早いタイムで通過。人数も20名程度に絞られる中、柿原・我那覇両選手は集団に食らいつく。後半に入り、集団が先頭を追いかけ始めると柿原選手が徐々に遅れをとり、さらに集団の人数も10名程度と少なくなる。我那覇選手が必死に食らいつくが、ルーキーの奮闘もここまでか、終盤の8000m手前で、やはり集団から遅れだしてしまう。ボーダーライン上の大学を必死に追いかけ、我那覇選手が18着、最後の最後で巻き返した柿原選手が19位まで順位を上げてゴールし、最終結果を待つ。
選考タイムには換算されないオープンレースとなるこの組には、補欠にまわった柏部孝太郎選手(2年)と南俊輔選手(1年)が出場。
対校戦とはならないためか、序盤から積極的な展開で2組目を上回るペースでレースが進む。5000mを15分を切って通過すると、さすがにこのペースに耐え切れず集団が崩れだす。ここで柏部選手は集団に喰らいつくが、南選手が遅れをとってしまう。8000mを過ぎいよいよレースも終盤となると、10名程度の集団でがんばっていた柏部選手も足の動きが鈍くなってしまう。先に遅れをとった南選手も粘りの走りで10秒後に続く。最後は動きの鈍った柏部選手に追い上げてきた南選手が追い付き10着でゴール。柏部選手も6秒遅れの12着でレースを終えた。
5組目が終了して程なく、結果発表の掲示が行われ、第4位に神奈川大学の名前がアナウンスされると、スタンドからひときわ大きな歓喜の声が聞こえた。2006年に行われた大会以降、6年ぶりとなる全日本大学駅伝への出場が決まった。
8名の合計タイム3時間59分10秒21で総合4位となり、11月4日に行われる『第44回全日本大学駅伝競走対校選手権大会』への出場が決まりました。
昨年一人3秒で出場を逃した雪辱を晴らし、6年ぶりに出場権を獲得することができました。
ご声援をいただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
1組 | 2着 | 赤松 宏樹(2年) | 29'53"54 | 初レース |
15着 | 福田 健太(4年) | 30'16"05 | ||
2組 | 3着 | 吉川 了(4年) | 29'55"49 | |
12着 | 高久 芳裕(4年) | 30'04"90 | BEST | |
3組 | 15着 | 西山 凌平(1年) | 29'37"87 | 初レース |
24着 | 鈴木 駿(4年) | 30'08"32 | ||
4組 | 18着 | 我那覇 和真(1年) | 29'36"51 | 初レース |
19着 | 柿原 聖哉(2年) | 29'37"53 | ||
5組 (オープン) |
10着 | 南 俊輔(1年) | 30'13"98 | 初レース |
12着 | 柏部 孝太郎(2年) | 30'19"97 |
1位 | 山梨学院大学 | 3:57'28"32 |
2位 | 日本体育大学 | 3:57'43"48 |
3位 | 帝京大学 | 3:58'38"53 |
4位 | 神奈川大学 | 3:59'10"21 |
5位 | 東海大学 | 3:59'35"81 |
6位 | 大東文化大学 | 3:59'48"10 |
7位 | 順天堂大学 | 3:59'55"93 |
8位 | 中央学院大学 | 4:00'01"93 |
9位 | 城西大学 | 4:00'16"05 |
10位 | 國學院大 | 4:01'04"39 |
11位 | 専修大学 | 4:01'17"09 |
12位 | 法政大学 | 4:01'27"97 |
13位 | 東京農業大学 | 4:02'24"59 |
14位 | 青山学院大学 | 4:02'42"38 |
15位 | 国士舘大学 | 4:04'45"14 |
16位 | 亜細亜大学 | 4:05'10"96 |
17位 | 創価大学 | 4:06'36"57 |
18位 | 拓殖大学 | 4:06'50"10 |
19位 | 平成国際大学 | 4:09'50"79 |
20位 | 麗澤大学 | 4:11'42"17 |
*第5位までが本戦出場
【掲載画像はすべて神奈川大学撮影】
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