11月4日(日)、熱田神宮から伊勢神宮までの8区間、106.7kmにわたり、秩父宮賜杯第44回全日本大学駅伝対校選手権大会が行われ、神奈川大学は6大会ぶりの伊勢路復活となりました。
当日はまぶしい秋晴れの中、前回大会で6位まで入ったシード校と全国8地区の選考会を勝ち抜いた25の代表校と、東海地区の選抜チームが1チーム加わった、計26チームが熱田神宮前に集結。午前8時10分にスタートを切りました。
神大の1区を任されたのは、1年生ながら箱根駅伝予選会(以降予選会)でチーム2位となった西山選手。序盤から1kmごとにペースが上下する落ち着かない展開に、西山選手は5km付近で集団から置いていかれてしまいます。さすがに予選会から2週間という厳しい状況もあってか、先頭から1分遅れとなる14位で2区にタスキをつなぎます。
レース前半のエース区間となる2区ですが、各校スピードに自信のある上級生を配置する中、神大は1年生の我那覇選手を起用。序盤は落ち着いた走りで後続から追い上げられる展開になりましたが、中間点を過ぎるあたりから徐々にリズムを上げ追撃を開始。みるみるうちに前半の遅れを取り戻すと4人を抜きさり、さらには9位の上武大学まで6秒と迫る区間8位の走りで、順位を10位まで押し上げます。
本年度急成長を見せる小泉選手は予選会の勢いを維持し、伊勢路でも好調に前の大学を追いかけます。後半も勢いは止まらず前を行く帝京大学を抜くと区間9位の走りで順位を10位にもどし5区の吉川選手へリレーします。
予選会が今一つだっただけに借りを返したい吉川選手は、前半から積極的なリズムでスタートすると、チーム内で一番の区間順位となる区間7位の走りで、順位は変わらないものの後続を大きく引き離し、柏部選手へタスキをつなぎます。
小泉選手、吉川選手と勢いに乗った神大は、続く6区の柏部選手も吉川選手同様、予選会では今一つだっただけに、前半から小気味良いリズムで積極的な走りを見せます。前を行く日本大学を一気に抜き去ると、1分近くあった山梨学院大学との差をみるみる縮め、やはり区間一桁となる区間8位で順位を9位へ押し上げ、初出場の井上選手へと託します。
さすがに緊張の色が隠せない7区の井上選手。タスキをもらった時点では前後のチームが共に200m近く離れ、初出場には厳しい一人旅の状況になかなかペースが上がりません。前半の硬さが抜ける間もなく、逆に後続の日本大学に抜かれ、順位を10位へ落としてしまいます。
レースはいよいよ終盤。最長区間19.7kmとなる8区は、今年一番の安定感を誇る鈴木(駿)選手が任されます。予選会上位の帝京大学がすぐ後ろから迫り、前を行く日本大学が区間新記録のスピードで離れて行く厳しいレース展開となりましたが、チーム一番の練習量を誇る鈴木選手は、粘りに粘って走り抜け、順位を落とすことなく伊勢神宮へ入ってきました。
神大は6年ぶりとなる伊勢路を5時間23分23秒の10位でゴールし、本年度初となる駅伝上位校との戦いに、確かな手応えと、新たな課題が見つかったレースとなりました。
沿道でご声援いただいたみなさま、また、遠く横浜から応援に駆けつけていただきましたみなさま、さらには、テレビ、インターネットを通してご声援をいただいたみなさまには、心から感謝とお礼を申し上げます。
これからも、神大駅伝チームに温かいご声援をよろしくお願いいたします。
※この「観戦レポート」に掲載の画像は、すべて神奈川大学撮影。
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