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ROAD TO HAKONE

2020.01.07

第96回箱根駅伝 観戦記 -総合16位 シード権獲得ならず-

新春の1月2日・3日、東京・大手町から箱根・芦ノ湖を往復する「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走」(以下、『箱根駅伝』)(往路5区間107.5km、復路5区間109.6km、計10区間217.1km)が行われ、本学の駅伝チームは10年連続51回目の出場となった。
今年度は、個性が強いチームだが、お互いを尊重しながら一人一人がこだわりを持ち、目標の「総合5位以内、最低でもシード権獲得」に向け、日々の練習や生活に取り組んできた。


【1区】
レースの流れを大きく左右する重要な区間を任されたのは、三大駅伝初出走の西方大珠選手(人間科学部2年)。序盤からハイペースな展開となるが、西方選手は先頭集団の真ん中でレースを進めていく。10km付近で先頭集団から離されるも、他大学の選手と並走しながら最後まで粘りきり、トップと1分35秒差の12位で2区へと襷を繋いだ。

【2区】
前回大会9区で区間4位の走りをみせた北﨑拓矢選手(経済学部3年)。序盤から後方の大学に抜かれ、終始苦しい状況でのレースとなる。エース区間のプレッシャーか、後半も追い上げることができず、順位を3つ下げてしまった。

【3区】
箱根駅伝4年連続出場で3区は2年ぶりとなる、越川堅太選手(人間科学部4年)。襷を受け取ると、単独走となりながらも果敢に前の大学を追って行くが、まれにみる高速レースとなった今年の往路に、なかなか前との差が縮まらず、順位を維持したまま4区へ繋げた。

【4区】
前回大会のリベンジに燃える小笠原峰士選手(人間科学部3年)。珍しくほぼ無風状態の4区も序盤から高速レースとなると、10km付近で後続に抜かれ20位となるが、持ち前の粘り強さで後半に巻き返し、何とか順位を維持し往路最終の5区へと襷を託した。

【5区】
最大の難所となる5区には、井手孝一選手(人間科学部3年)がエントリー。復路に望みをつなぐためにも、一つでも順位を上げていきたい局面に、序盤から力強い走りを見せる。登りに入ってからは、更に勢いを増し一気に前との差を縮めると、続けざまに2校をかわし、17位まで順位を押し上げる区間6位の大快走で往路を締めくくった。

  • 粘りの走りを見せた西方選手粘りの走りを見せた西方選手
  • 往路17位でフィニッシュした井手選手往路17位でフィニッシュした井手選手

【6区】
復路のスタートとなる重要区間には、箱根駅伝では初出走となる森淳喜選手(経済学部4年)。シード権まで5分3秒差のなか、一斉スタートで序盤から攻めた走りをみせる。終盤の平坦区間でも持ち前の粘り強さを見せると、順位は変わらなかったものの、1分以上あった前の大学との差を大きく縮め7区へと襷を繋いだ。

【7区】
大学駅伝初出走の川口慧選手(人間科学部2年)。5区、6区の勢いをもらい、序盤で一気に前を行く大学に追いつくと、その後もぐんぐんと前を追いかける圧巻の走りを見せる。走行順で5校を抜く区間8位の大快走で総合順位を一つ上げ、16位で8区へと繋いだ。

【8区】
安田響選手(人間科学部2年)が昨年の悔しさを晴らすべく走り出す。昨年の集団走とは打って変わり、終始単独相となる難しい展開。前後の大学との差がなかなか変わらない、もどかしい展開の中、持ち前の粘り強さと集中力で遊行寺からの登りを走りきると、総合順位を15位へと1つ上げる快走を見せた。

【9区】
最初で最後の箱根駅伝となる古和田響選手(人間科学部4年)。地元である横浜の大声援を背に、単独で前を追って行くが、走行順で前方の大学がなかなか見えない厳しい状況が続く。14km付近で後方の大学に抜かれてしまうが、終盤では他大学との接戦を繰り広げ、総合16位で最終区間の10区に襷を繋いだ。

【10区】
3年連続で出走となる荻野太成選手(人間科学部4年)が当日変更でのエントリー。序盤から攻めた走りをし、走行順で前を行く大学との差をどんどん縮めていく。中盤まで区間6位の走りをみせるも、総合順位を上げることができず、16位でのフィニッシュとなり、残念ながら3年ぶりにシード権を獲得することはできなかった。


第96回大会は往路17位、復路13位の総合16位で幕を閉じた。

  • 走行順で5校を抜く快走を見せた川口選手走行順で5校を抜く快走を見せた川口選手
  • 3年連続で出走となる荻野選手3年連続で出走となる荻野選手
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