2022年11月6日(日)に熱海神宮から伊勢神宮内宮宇治橋前を通るコースにおいて、「秩父宮賜杯 第54回全日本大学駅伝対校選手権大会」(全8区106.8km)が行われ、本学の駅伝チームは4年ぶり18回目の出場となった。
本大会は前大会で上位8校と全国8地区の代表17校と日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームが出場した。
当日の気候は晴れ。風は冷たいが日差しが強く照りつけ、時間が経つにつれ気温が上昇し、選手の体力を奪っていった。
最も短い距離で区間上位との差が重要となる1区に起用されたのは、箱根予選会で個人14位となった有村祐亮選手(人間科学部4年)。前半から落ち着いた走りを見せ集団についていき、後半は大きな集団の先頭に立つ積極的なレース運びをした。区間12位で先頭と28秒、シード権と7秒の差という好記録で襷を繋いだ。
順位変動の多い2区に起用されたのは、チーム内でトップクラスのスピード力を持つ島﨑昇汰選手(人間科学部4年)。この大会が大学での初駅伝でもあり最後の駅伝となった。各校のスピード選手が集まる中、序盤からデッドヒートを繰り返したが、結果的に順位をキープしたまま襷を繋いだ。
小刻みなアップダウンのある3区を任されたのは、一年生の宮本陽叶選手(人間科学部1年)。中継所を力強くスタートし、序盤では後続の選手を近づかせない積極的な走りをみせた。しかしながら、中盤以降、区間賞争いの小集団が後続から迫ると、追従することができず、順位を4つ下げる形となった。
全区間の中で最もアップダウンが多いコースに起用されたのは、小林政澄選手(法学部3年)。一つ前まで17秒と見える位置で襷を受け取ると、中間点までに一つ順位を上げる走りを見せた。後半も勢いは衰えることなく、結果的に順位を2つ上げる区間7位の力走を見せた。
比較的平坦なコースだが気温変動が大きい5区に起用されたのは尾方馨斗選手(経済学部3年)。落ち着いて中継所を飛び出し、序盤から積極的な走りを見せた。終始一人旅となり区間順位こそ伸び悩んだが、後続との差を広げ、襷を繋いだ。
終盤区間への流れをつくる6区に起用されたのは中原優人選手(人間科学部2年)。大学駅伝デビューとなった本大会。箱根駅伝予選会での雪辱を晴らすかのように、序盤から力強い走りを見せる。5区同様、前後の走者が見えない難しい展開だったが、前との差をそれほど広げられることなく順位を保ったまま襷を繋いだ。
本大会で2番目に距離が長く、起伏が少ないことからレースの行方を大きく左右する7区。各校のエースが集まるこの区間に起用されたのは、箱根駅伝予選会を無念にも欠場した山﨑諒介選手(人間科学部4年)。10000mの持ちタイムがチーム内トップであり期待がかかる中、順位を2つ押し上げる力走見せ区間8位でチームを12位まで押し上げた。
本大会最長距離の8区に起用されたのは小林篤貴選手(人間科学部3年)。序盤から積極的な走りを見せ、16秒という差で前走の大学を追走した。後ろから猛追する留学生に抜かれるもそのペースに食らいつき、集団となってレースを進めた。三つ巴の展開から一度は13位と後退するも、粘りの走りでもう一度抜き返し、総合12位でフィニッシュした。
残念ながらシード権を獲得することはできなかったが、次年度へつながる実りのある大会となった第54回大会は、総合12位で幕を閉じた。
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