男子110mH予選には、今年で三度目の出場となる柴田彪琉(4年)と、井川蓮(1年)、佐藤歩海(1年)の3人が出場した。4年生の柴田はスタートこそ少し躓いたものの、隣の選手との競り合いに勝ち15秒07で2着、見事準決勝への進出を決めた。 また、1年生の2人は今シーズン初めての試合であり緊張も見られたが、佐藤は後半力強い追い上げを見せ15秒33、井川はスタートから意欲的な走りを見せ15秒23の結果となった。どちらも準決勝へ進むには至らなかったが、これからが楽しみになる走りであった。
男子400m予選では井上理仁(1年)が出場した。1年生ながら落ち着いたレース展開をし、最後の100mでは力強い走りを見せた。結果は50秒04で4着と決勝進出には届かなかったが、ルーキーとして来年からの活躍に一層注目していきたい。
男子1500m予選には、中原優人(2年)が出場。序盤は集団の真ん中に位置していたが、700m地点でレースが動いた。全体のペースも一気に上がり、集団から離れる選手が出始めるも残り1周を切ると、中原を含めた集団がスパートをかけあう。混戦の末、3分50秒05で4着となった中原は、薄氷を踏みながらも決勝進出を決めた。
男子100m予選では、正岡惇(4年)、伊藤颯汰(4年)、小坂元真翔(3年)の3名が出場した。
先陣を切った正岡選手は、緊張のせいもあってかスタートで出遅れるも最後まで粘りのある走りを見せたが、11秒10で8着、伊藤選手は、勢いよくスタートダッシュを決め序盤から快調な走りを見せたが、10秒95で6着、小坂元選手もスタートで良い反応をみせたが、後半に競り負け11秒16で4着と3人とも準決勝進出とはならなかった。小坂元はこの悔しさをバネに来年の更なる記録更新を期待したい。
1走・伊藤颯汰(4年)、2走・正岡惇(4年)、3走・関口尚暉(4年)、4走・宮内大介(3年)のメンバーで出場した。前半から積極的なレース展開をし、全員がベストな走りを見せてくれたが、結果は失格。確認の結果、これが誤審であることが判明するも、41秒53の3着で決勝進出には届かなかった。しかしながら、この関口主将の冷静かつ真摯な対応は確実にチームの指揮を上げてくれた。来年度は更なる記録更新を目指してほしい。
10000m決勝には小林篤貴(2年)、巻田理空(2年)の2名が出場。ゆっくりとしたスタートから大きな集団となり、巻田は集団の前方、小林は集団の後方でレースを進めた。3000mを過ぎるとペースが上がり集団が崩れ始めると、後半に入り巻田が集団から離れてしまい、その後は苦しい走りとなった。対して小林は、序盤に集団から離れ自分のペースでレースを進め、粘りの走りを見せる。ラスト1周を渾身のスパートで駆け抜け、29分13秒42の12位で自己記録を更新した。巻田は29分59秒13の24位で、レース後に悔しい姿を見せた。
男子110mH準決勝には前日の予選で素晴らしい走りを見せた柴田彪琉(4年)が出場。先頭に差をつけられたものの、終始落ち着いた走りを見せた。しかし結果は15秒19で7着と、悔しい結果となった。決勝には届かなかったが、それでも最高学年としての意地が感じられる走りであった。
中原は、前日の予選よりも速いペースで進む集団の真ん中でレースを展開。残り1周を前にスピードを上げ先頭をうかがうも、他大学の選手がさらにスピードを上げる。2位集団が4人となった残り150mで再度のスパートをかけた中原は、3分47秒23の3位でゴールし、表彰台に上がった。
女子10000mWには、内藤未唯(2年)が初出場となった。日本ランキング上位者であることから、期待が膨らむ。序盤から先頭に立ち、終始トップ争いを繰り広げながら確実にペースを刻んでいった。残り2周でロングスパートをかけ後続の選手を引き離すと、自己ベストを2分40秒も更新する46分43秒31でゴールし、競歩種目で大学史上初の優勝を果たした。今後の更なる活躍に期待したい。
男子5000m予選には、1組目に宇津野篤(3年)・尾方馨斗(3年)、2組目に島﨑昇汰(4年)が出場した。1組目の宇津野と尾方は、集団内でレースが動くタイミングに備えた。中盤以降、集団のペースが上がり集団が大きく崩れると、最後までペースを維持した尾方は14分10秒61の7着で決勝に進出。一方の宇津野は、後半粘り強さを見せたものの14分22秒41の12着で惜しくも決勝進出を逃した。2組目に出場した島﨑は、ハイペースで進む集団に3000mまで喰らいつくも、その後は遅れをとり14分28秒21の15着となった。
男子800m予選には、池田蓮(1年)が出場。本学での800mの出場は約10年ぶりとなる中、序盤から位置取りは激しい展開となった。2周目に入ると他大学との選手と接触し、2レーンに弾き出されてしまう。その後は本来の走りができず、1分54秒52の7着でゴール。悔しい走りとなったが、来年のリベンジに期待したい。
男子200m予選では小坂元真翔選手(3年)が出場した。100mに続き2種目目の出場を果たし、序盤から快調な走りを見せたが、後半伸び切れず22秒50の7着で、準決勝進出とはならなかった。来年は最後の関東インカレとなるので、更なる記録更新、活躍に期待したい。
男子3000mSC予選には、塩田大空(1年)が出場。初めての代表出場となった今回は、スタートから先頭集団の前方につける展開。スローペースで始まるも徐々にペースアップし、後半に入ると集団から離れる選手が出るが、塩田は先頭集団に食らいついていく。残り2周で集団から少し離れてしまうが、大きく離されまいと渾身の粘りを見せる。結果は9分00秒97と6着で決勝には残れなかったものの自己記録を更新。これから更なる記録更新を期待したい。
男子10000mWには、植村太貴(4年)が出場した。警告を避ける作戦から、最後尾からレースを進めた。徐々にペースを上げて前を行く選手を抜いていったが、右腕に痺れが出てきてしまいペースダウン。そこから粘りの歩きを見せ、最後の関東インカレは46分05秒20の7位入賞となった。
1走・正岡悠(2年)、2走・井上理仁(1年)、3走・齋藤洸碧(2年)、4走・山田倖之介(1年)のフレッシュなメンバーでレースに挑んだ。1走で先頭から離されてしまうも、2走の井上が素晴らしい追い上げを見せた。3走の齋藤も序盤から勝負を仕掛ける積極性を見せ、山田に勢いを繋いだ。結果は3分19秒71の今季ベスト記録となるも、着順は6着で決勝進出には至らなかった。多くの新入生を迎え、より層が厚くなった4×400mRのこれからの活躍に期待したい。
初の関東インカレ出場ながら見事決勝に進出した尾方は、序盤から続く集団のペース変化に対応し3000mを通過。更に集団が大きく動くと、徐々に遅れをとってしまう。単独走となった後半でペースを落とし、14分24秒40で21着となった。
ページトップ