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大会活動レポート

2024.07.08

「第56回全日本大学駅伝予選会」観戦レポート

2024年6月23日(日)に相模原ギオンスタジアムにおいて、秩父宮賜杯第56回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会が行われました。

この選考会は、11月に行われる本大会の出場推薦校を関東学連が選考するものであり、各校8名の選手が2名ずつ4組に分かれて10000mを走り、総合タイムで上位7校を決定するものです。

レース報告

1組

  • 大岩選手大岩選手
  • 滝本選手滝本選手

1組目にはチーム代表レース初出場となる大岩蓮選手(2年)と滝本朗史選手(2年)が出場。気温は23℃・湿度は87%、小雨が降る中でのスタートとなった。レースは、他大学の選手が次々と先頭争いをする中、集団後方で様子を伺う展開。集団は安定したペースで7000m付近まで続く。7200mを通過すると満を持して滝本選手が飛び出し、それに着く他大学の選手と駆け引きを繰り返しながら後続を引き離した。先頭争いを繰り広げるも、残り800mで集団に追い付かれ他大学の選手とのスパート合戦へと展開した。中盤では大岩選手が残り200mから怒涛のスパートを見せた。結果は滝本選手が3着で29分29秒70、大岩選手は初レースで29分33秒32の7着でゴールした。1組目終了時点の総合順位は1位。幸先の良いスタートをきり、チームに勢いを作った。

2組

  • 左から2人目、三原選手 左から3人目、中西選手左から2人目、三原選手 左から3人目、中西選手
  • 右、三原選手 左、中西選手右、三原選手 左、中西選手

2組目には中西良介選手(4年)と三原涼雅選手(2年)が出走。レースはスローペースで始まるが、スタートから200m付近、三原選手が転倒し集団の最後尾となる。しかしながらスローペースが幸いし、すぐに持ち直しレースに復帰した。その後は集団が互いに牽制し合う中、中西選手は冷静に位置を前方へと押し上げた。7000mを過ぎたところで先頭のペースが一気に上がり、集団が大きく縦長の展開となる中、中西選手はこのペースアップに巧みに反応し、前方の位置をしっかりキープ。残り1000mを過ぎたあたりで中西選手も先頭に置いて行かれるが、後方から三原選手がその差を詰めてきた。それでも中西選手は4年生の意地を見せ、最後の力を振り絞ってラストスパート。前走者を次々と抜き去り8着の30分04秒33でゴールに飛び込んだ。三原選手も転倒というアクシデントがありながらも徐々に前方へと展開し、気が付けば11着の30分05秒76でゴールイン。2組目終了時点で総合2位という1組目からの流れを見事に繋ぐことができた。

3組

  • 酒井選手酒井選手
  • 高潮選手高潮選手

各大学の主力選手が集まる3組目には、酒井健成選手(3年)と髙潮瑛選手(3年)が出場。レース序盤は酒井選手、髙潮選手ともに第1集団でレースを進める展開となり、2人は近い位置でレースを始めた。序盤から速いペースでのレースになったが、両選手とも粘り強い走りを見せた。酒井選手は先頭集団に食らいつき、髙潮選手は第2集団の先頭でのレースとなった。集団が一定のペースを保ちながら淡々と進むなか、酒井選手は8000mで先頭集団からは離れてしまう。高潮選手は集団の中盤でのレースが続く中、両選手とも必死に追いつこうとする強い意志が見えた。9000m通過後の終盤に入り、各校の選手が残った体力を全て出し切るかのようにラストスパートをかけ、酒井選手と髙潮選手も粘り強い走りを見せ走り抜けた。酒井選手は29分39秒05の20着、髙潮選手は29分42秒55の23着でゴールしこの時点で総合順位は8位。本大会出場の権利を得られる7位との差は2秒というタイムで4組目に繋ぐ形となった。

4組

  • 宮本選手宮本選手
  • 新妻選手新妻選手

最終組である4組目に出場したのは宮本陽叶選手(3年)と新妻玲旺選手(2年)。これまで走った選手たちの健闘により、3組目終了時点で総合8位となり迎えたこのレースは、わずか2秒ではあるが7位を追いかける緊迫の一戦となった。スタートの合図と共に留学生選手がハイペースで集団をけん引し、数名の日本人選手が先頭集団に食らいつく形となり、レースは数名の先頭集団と後半の大きなグループに二分された。宮本選手と新妻選手は序盤から集団の最後尾で様子を見ながらレースを展開。新妻選手は中盤に入り集団から遅れを取るも出場権を争う大学と競り合いながらレースを続行。終盤に入り他大学に引き離され苦しい展開になる中、最後の力を振り絞り29分54秒95の34着でゴールイン。一方の宮本選手は集団の中腹でレースを進めると9000mを超えたところでロングスパートをかけ、一気に他大学を突き放し29分04秒01の17着でゴールイン。両者と他大学の位置関係から正式な結果発表まで総合順位が分からない状況となった。

緊迫する空気の中、総合7位で神奈川大学が発表され、11月3日に行われる全日本駅伝本大会への出場権を獲得。8位の大学との差はわずか16秒。出場した選手はもとよりスタッフ、サポートに回った部員全員が一丸となって掴み取った成果となった。

 

 

  • 3組応援風景3組応援風景
  • 結果発表、7位通過決定の瞬間結果発表、7位通過決定の瞬間

【掲載画像はすべて神奈川大学撮影】

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