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大会活動レポート

2023.06.09

第102回関東学生陸上競技対校選手権大会 観戦記

観戦レポート

5月11日(木) 1日目

男子110mH予選

男子110mH予選には今年で二度目の出場となる佐藤歩海(2年)が出場した。勢いよくスタートダッシュを決め、快調な走りを見せたが、後半に走りが固くなりスピードに乗ることができなかった。結果は15秒43の6着で予選突破とはならなかった。この悔しさをバネにこれからの更なる記録更新を期待したい。

男子400m予選

男子400m予選では齋藤洸碧(3年)、井上理仁(2年)が出場した。個人での関東インカレ初出場となった齋藤だったが、いい緊張感の中、試合に臨み49秒68とセカンドベストとなるも着順は5着で準決勝出場には至らなかった。2年連続の出場となった井上は前半から積極的な走りを見せたが49秒36の6着で悔しさの残る結果となった。出場した2名以外にも関東インカレ出場まであと一歩の選手が多く、層の厚みが一段と増してきている400mブロックのこれからの活躍に期待していきたい。

 

男子4×100mR予選

この種目には1走・北村岳史(4年)、2走・宮内大介(4年)、3走・小坂元真翔(4年)、4走・齋藤洸碧(3年)が出場。主将の北村から順調にバトンが繋がれていき、アンカーの齋藤までメンバー全員が気迫溢れる走りを見せてくれたが、記録は41秒41で4着。昨年の予選通過タイムと同タイムであったものの、全体で12番手の記録となり、決勝進出は叶わなかった。今大会のレベルの高さを痛感する悔しい結果となったが、来年度は更なる記録更新と決勝進出を目指して欲しい。

男子10000mタイムレース決勝

10000mタイムレース決勝には1組目に宮本陽叶(2年)、2組目に小林篤貴(4年)、巻田理空(4年)の3名が出場。1組目の宮本は、9000mまで先頭集団で自分の走りやすい位置でレースを進めた。ペースが上がったラスト2周から集団からは離されたが持ち前のラストの粘りを見せ28分50秒70の自己ベストで組8着でゴールした。2組目の小林、巻田はスタートから集団の後方でレースを進めた。巻田は6000m付近で集団から離れ始めペースダウンしてしまったが、小林は集団から離れてくる選手をかわしながら9000mまで粘り強くくらいついた。しかし学生トップレベルのラストスパートについていくことができず28分35秒72の組15着(日本人8位)でゴールした。巻田は今シーズン初の10000mを29分12秒の組23着でゴールとなった。

5月12日(金) 2日目

男子やり投決勝

この種目には清野大(2年)が初出場。投げる際に槍が浮き上がってしまい、遠くに飛ばすことに苦戦したが、持ち前の勝負強さを見せつけ上位8名に残ると、プラス3投で更に記録を伸ばし54m64で8位入賞を果たした。本来の実力を発揮し切られず、悔しい結果となったようだが、これからの更なる記録更新と、来年度以降の表彰台に期待が高まる。

女子10000mW決勝

女子10000mW決勝では昨年の覇者でもある内藤未唯(3年)が出場。序盤はライバル選手につき8000mまでは安定したスピードでレースが進んだ。何度か注意を受けたもののその後もフォームは安定していた。8000mを過ぎたあたりから徐々にペースを上げ、一気に他の選手を引き離した。ラスト一周も自分のペースを乱さず、47分34秒63の1位でゴール。競歩種目で関東インカレ2連覇という大学史上初の成績を残した。

男子5000m予選

5000m予選には1組目には去年この種目で決勝の経験がある尾方馨斗(4年)、2組目に高橋銀河(4年)、中原優人(3年)の3名が出場した。尾方は先頭集団でレースを進めるもペース変動に対応しきれず、4000mから離され14分51秒02の組22着で2年連続の決勝進出とはならなかった。高橋、中原は留学生が多数出場するハイレベルな組となった。高橋は前方でレースを進めペースアップにも対応すると、留学生がけん引する先頭集団に食らいつき14分10秒47の組9着でゴールし、初出場となる関東インカレで見事決勝進出を決めた。中原は集団の後方を走り様子を伺うが、ペースが上がったタイミングでついていくことができず、苦しい走りとなり14分32秒69の組22着で予選敗退となった。

5月13日(土) 3日目

男子400mH予選

男子400mHには、2年連続の出場となる井上理仁(2年)が出場。雨の中でのレースとなったが、井上は幸先のいいスタートから一気に飛び出すと、そのまま快調な走りで先頭をキープ。しかし、終盤では疲れからかペースを落とし、53秒26で3着となった。決勝進出こそ逃したものの、序盤から挑戦的な姿勢を見せてくれた井上のこれからの活躍が楽しみになるレースであった。

男子800m予選

男子800m予選には2組目に池田蓮(2年)、5組目に坂本一真(1年)が出場。池田は序盤、集団の後方の位置でレースを進めた。残り500m地点で集団のペースが上がり、徐々にばらつきが出始めるも前方の集団につき、残り200mで大きく前に出た。その後も後方との距離を離し、1分53秒74の2着で準決勝進出を決めた。坂本は集団の先頭に位置しレースを展開。600mを過ぎたあたりで全体的にスピードが上がり、集団が崩れ始めると同時に一気に離されてしまう。その後粘りの走りを見せるも2分00秒14の7着と結果は悔しいものとなった。

男子800m準決勝

男子800m準決勝には自身初の準決勝進出を果たした池田蓮(2年)が出場。スタートから300m地点まで激しい競り合いの末、最後尾での400m通過は60秒と比較的余裕を持った走りを見せた。その後バックストレートに差し掛かると大きくレースが動いた。一気にスピードが上がり集団が縦長なると中央付近でレースを展開。最後の100mで渾身のスパートをかけるも1分57秒30の4着でのゴールとなり、惜しくも決勝進出を逃した。

男子走高跳決勝

男子走り高跳び予選では関東インカレ初出場となる1年生の和田研人が出場。初回の跳躍で190cmに挑戦し、1回目、2回目は失敗になったが3回目の跳躍で成功。続く跳躍では195cmにも挑戦し、粘り強い跳躍を見せたが惜しくも失敗に終わった。初めての大舞台で緊張もある中、見事な跳躍を見せてくれた。これからの更なる記録更新に期待したい。

男子4×400mR予選

1走・正岡悠(3年)、2走・井上理人(2年)、3走・山田倖之介(2年)、4走・山口雄太(2年)のメンバーで出場。2度目の関東インカレ出場となる1走の正岡が前半から飛び出し、2位と大きく差をつけて首位に立つ。それに続くように同じく2度目の出場である2走の井上も好走を見せ首位をキープした。3走の山田が後続のチームに追いつかれてしまったが、粘り強い走りを見せてバトンをアンカーに渡すと、4走の山口もプレッシャーがかかる中で前を追いかける積極的な走りを見せた。ゴールタイムは3分16秒62の2着でチームベスト記録も更新し、見事、14大会ぶりに決勝に進出した。

5月14日(日) 4日目

男子ハーフマラソン

男子ハーフマラソンには大泉真尋(4年)、佐々木亮輔(4年)、中西良介(3年)、が出場。序盤は大泉が先頭集団を引っ張り、中西は集団の前方、佐々木は集団の後方でレースを進めた。中盤で集団のペースが上がり、大泉と中西は集団から離れてしまい、その後も苦しい走りとなった。対して佐々木は、終盤まで先頭集団に食らいつき入賞ラインでレースを進め、粘りの走りを見せる。佐々木は、20km以降に2人を抜く渾身のスパートをみせ、1時間4分10秒で6位入賞を果たした。中西は1時間6分11秒で35着、大泉は1時間6分39秒で45着と悔しさの残る結果となった。

男子5000m決勝

男子5000m決勝に残ったのは高橋銀河(4年)。初の関東インカレ出場ながらも見事決勝に進出した。序盤からスローペースとなった集団の後方に位置しペースの変化に対応した。3000mで集団のペースが一気に上がり、徐々に遅れをとってしまうが、後半は粘りの走りを見せ、14分22秒99で19着となった。

男子4×400mR決勝

14年ぶりの出場となった男子4×400mRの決勝には、1走・正岡悠(3年)、2走・井上理仁(2年)、3走・山口雄太(2年)、4走・山田倖之介(2年)と予選とは走順を変えてレースに挑んだ。雨の中のレースということもあり、結果は予選よりタイムを落として3分20秒25で6着。しかし、選手全員が終始気迫を感じられる素晴らしい走りを見せてくれた。今回出場した4選手は来年度も出場機会があるため、更なる上位入賞に期待がかかる。

4日間のうち3日間が雨の中の大会となりコンディションの難しいレースが続きましたが、4年ぶりの応援が許可され、熱気が感じられた大会となりました。悪天候の中、声援に駆け付けていただいた皆様、ライブ配信にて観戦いただいた皆様に、改めて御礼申し上げますとともに、今後とも、ご支援ご声援をお願いいたします。

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