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大会活動レポート

2015.06.09

第94回関東学生陸上競技対校選手権大会 観戦レポート

第94回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が日産スタジアムにて5月14日・15日・16日・17日の4日間の日程で開催されました。今大会は期待のルーキーが多数出場した上、昨年に続き跳躍種目にて表彰台に上る選手が出るなど、例年以上の盛り上がりを見せ、16点を獲得しました。結果男子は2部校総合16位となりました。
卒業生をはじめ、応援に駆けつけていただいた皆様には、厚く御礼申し上げます。

観戦レポート

5月14日(木) 【1日目】

男子110mH予選

ルーキー2名のエントリー中、幸正健太郎選手(1年)のみが出場。A標準を突破しているだけあり、周りからの期待も高い。序盤から先頭争いに入り、周りの様子を伺いながら15秒05の2着でフィニッシュ。準決勝進出を決めたが、惜しくもケガのため欠場することとなった。次大会では準決勝のみならず決勝進出を期待したい。

男子100m予選

松本泰洋選手(4年)が出場。松本選手は100mの他にも200mと4×100mRにエントリーされており、短距離ブロックの中心的存在。スタートでは良い反応をするも後半の他選手の伸びに競り負け10秒92の5着でゴール。準決勝進出を果たせなかったが、他種目で本領を発揮してほしい。

男子1500m予選

1500mでは関東インカレ初出場ながら2種目に出場する永信明人選手(4年)と中長距離ブロックからエントリーされた期待の新人、藤田黎士選手(1年)が出場。1組目に出場の永信選手は集団の後方から様子を伺い、徐々に順位を上げ3分52秒36の4着でゴールし、決勝進出を決めた。2組目の藤田選手は序盤から苦しい走りとなり4分03秒65の10着でゴール。4年生の経験が光った結果となったが、藤田選手にはこの悔しさをバネにして次年度のリベンジを期待したい。

男子4×100mR予選

1走・松本泰洋選手(4年)、2走・三好智樹選手(4年)、3走・伊東武紘選手(2年)、4走・鈴木啓介選手(4年)のメンバーで出場。既に100mに出場した1走の松本選手が好走を見せ、後続の選手も波に乗り、40秒88の2着でゴール。神大記録を塗り替える好走で、2年連続の決勝進出を果たした。

女子4×100mR予選

1走・小島莉央選手(2年)、2走・間中麻彩選手(4年)、3走・東結夏選手(4年)、4走・加藤瑞稀選手(1年)のメンバーで出場。1走の小島選手でやや遅れ始めるが、後続の間中選手、東選手、加藤選手が差を縮めようとする中49秒49の6着でフィニッシュ。残念ながら予選敗退となり4年生の願いは叶わなかったが、その想いを後輩に託し、来年こそは決勝に進出してもらいたい。

男子10000m決勝

神大のエース格である我那覇和真選手(4年)、西山凌平選手(4年)、鈴木健吾選手(2年)の3名が出場。序盤はスローペースで入るが、5000mを過ぎたあたりから先頭が一気にペースを上げ、集団が縦に伸びると、我那覇選手は思うように身体が動かず集団から遅れてしまう。一方、西山選手は先頭集団に喰らいつき、表彰台を虎視眈々と狙う。鈴木選手は苦しい表情を浮かべながらも何とか先頭集団が見える位置で様子を伺う。8000mを過ぎてから西山選手は先頭集団から離れ、後方の集団に吸収されてしまうが、終盤に最後の粘りを見せ29分17秒71でフィニッシュ。惜しくも表彰台を逃してしまうが、4着に入り入賞を果たす。続く鈴木選手は29分41秒74の11着、我那覇選手は30分50秒72の30着でフィニッシュとなった。

5月15日(金) 【2日目】

男子走高跳決勝

今大会で4回連続の出場を誇る小川諒平選手(4年)、一昨年度では1年生ながら優勝を果たした枝裕二選手(3年)、期待のルーキー長沼輝知選手(1年)の3名が出場。長沼選手は関カレデビューで気負ったのか、力を発揮することができず記録なしに終わってしまう。小川選手は一本目こそは失敗したものの、2本目で1m95を記録。しかし自身のベスト記録である2m00を越えることができず16位で最後となる関東インカレの幕を閉じた。一方、枝選手は2m06までを全て一回目の試技でクリアし、続く2m09も2回目の試技でクリアすると、この時点で残る選手は2名のみとなる。一騎打ちとなった優勝争いは続く2m12を2人とも失敗し、男子2部校初のジャンプオフ対決となる。再度2m12のチャレンジを選択した2名だったが、相手選手が1回目で見事クリア。後がなくなった枝選手だったが惜しくも失敗し、大変悔しい2位となった。枝選手は悔し涙の中、次回最後の関東インカレでの優勝を誓ってくれた。

男子3000mSC予選

1組目には渡邉慎也選手(4年)、2組目は鈴木祐希選手(2年)、3組目は井野拓哉選手(4年)が出場。渡邉選手は2年前にも同種目に出場し、予選を突破したものの決勝を棄権している。そのため今大会に懸ける想いは強い。前半は積極的に先頭を引っ張るも、後半に崩れ9分25秒09の11着でゴール。鈴木選手は初の大きな舞台で緊張したのか、中盤までは好位置に付けたものの後半一気にペースが落ちてしまい、結果9分33秒72の11着。井野選手は、前半から好位置につけ、9分15秒95で自己ベストを更新したが、5着で惜しくも決勝進出は果たせなかった。3選手とも予選を突破できなかったが、この経験を今後に活かしてもらいたい。

男子三段跳決勝

関東インカレ初出場となる木下隼輔選手(2年)が出場。1回目は緊張のせいもあったのかファールとなってしまうが、2回目の跳躍は14m10を記録。3回目はベスト更新を狙いたいところであったが13m94と一歩及ばず15位で競技終了となった。悔しいデビューではあったが今後の成長の片鱗を見せた。

男子1500m決勝

1日目に予選を突破した永信明人選手(4年)が出場。序盤から速いペースでレースが進む中、永信選手は最後方からのスタートとなる。そのまま最後方でレースを進めていた永信選手であったが、最後の300mで驚異の追い上げを見せ3分49秒64でゴールし、初出場ながら見事に6位入賞を果たした。また、この記録は神大記録にあと0.04秒と迫る好記録であり、今後その記録の更新に期待したい。

男子4×100mR決勝

予選と変わらず1走・松本泰洋選手(4年)、2走・三好智樹選手(4年)、3走・伊東武紘選手(2年)、4走・鈴木啓介選手(4年)のメンバーで出場。決勝ということもあり、ただならぬ緊張感の中、1走・松本選手が好走を見せる。しかし、2走・三好選手へ上手くバトンパスができず他大学との差を詰められてしまう。後続が差を詰めようと奮闘するも敵わず40秒86の8着でフィニッシュ。しかし入賞を果たした上に、予選の記録を0.02秒上回り、またしても神大記録を塗り替えた。

5月16日(土) 【3日目】

女子三段跳決勝

松井文乃選手(4年)が出場。今大会で3度目の出場となる松井選手。だが、緊張のせいか1回目はファール。続く2回目は11m25の跳躍を見せ、なんとか3回目で自己ベスト更新を狙いたいところだったが、結果は11m37と23位。学生最後の関東インカレは悔しい結果に終わってしまった。

男子200m予選

100m予選、4×100mR予選・決勝とすでに3本ものレースを終えた松本泰洋選手(4年)が出場。好スタートを切るも疲れが出たのか後半は思うように伸びず、結果は22秒25で5着。今大会自身の最終種目だったこともあり、準決勝進出を狙いたいところだったが悔しくも予選敗退となった。

男子走幅跳決勝

家下大夢選手(1年)が出場。1年生ながら関カレ出場となる家下選手であるが、1回目に6m81の跳躍を見せ2、3回目に期待がかかる。しかし、2回目はファールとなってしてしまう。続く3回目は6m67という結果で1本目の跳躍を上回ることができず17位に終わる。期待のルーキーに来年度以降注目したい。

男子4×400mR予選

1走・長坂伊織選手(3年)、2走・青木裕人選手(3年)、3走・小林翼選手(3年)、4走・伊東武紘選手(2年)が出場。1走の長坂選手が好スタートを切るも、2走の青木選手から先頭との差が出始める。続く小林選手、伊東選手が差を詰めようと奮起するも一歩及ばず、3分22秒20の7着で予選敗退となった。しかし、全員が来年度出場のチャンスを持っているため、次大会こそは決勝進出を決めたい。

男子5000m決勝

永信明人選手(4年)、大川一成選手(2年)、山藤篤司選手(1年)が出場。永信選手は1500m予選・決勝の疲れが残っているのかスタートから遅れてしまう。2000mを過ぎたあたりから集団が動き出し、大川選手、山藤選手が喰らいつく。先頭集団が動いた3000mを迎えたあたりで山藤選手が前の集団を追いかけるが、先頭集団からは徐々に置いていかれてしまう。しかし終盤、粘り強い走りを見せ、14分24秒31の16位でフィニッシュ。大川選手は14分35秒63の26位、永信選手は14分47秒91の36位となった。

5月17日(日) 【4日目】

男子ハーフマラソン決勝

大野日暉選手(2年)のみの出場。序盤から苦しい顔を見せながらも、先頭と少し離れた第2集団に喰らいつき、前を追いかけるかたちとなる。レースも中盤となる10km手前から、第2集団からも遅れ始めると、体調を考慮して途中棄権。関東インカレデビューは悔しい結果となったが、来年以降に期待したい。

[撮影:神奈川大学陸上競技部]

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