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大会活動レポート

2023.08.10

「第55回全日本大学駅伝予選会」選考会レポート

2023年6月17日(土)に相模原ギオンスタジアムにおいて、秩父宮賜杯第55回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会が行われました。

この選考会は、11月に行われる本大会の出場推薦校を関東学連が選考するものであり、各校8名の選手が2名ずつ4組に分かれて10000mを走り、総合タイムで上位7校を決定するものです。

レース報告

1組

1組目には、3年生の飯塚厚、中原優人が出場。比較的に落ち着いた展開で進むこの組は、例年通りのスローペースで始まり、7000mまで3分を超えるペースで進められた。2人は集団の後方からレースを進め、各選手の様子を伺っていた。徐々に縦長になる集団の中で中原は位置を前の方に上げてきたが、飯塚はペースを上げることができず集団の後方から動けずにいた。7000mを過ぎると先頭のペースが上がり飯塚は集団から離されてしまい苦しい走りになった。中原はペースが上がったタイミングにはしっかりと反応できたが8000mを過ぎると先頭集団には付いていくことができなかった。それでもラストスパートで他大学の選手数人を抜き去り組14着の30分27秒17でゴールした。飯塚は31分00秒79の組32着でのゴールとなり1組目終了時は総合13位でのスタートとなった。

2組

2組目には、宇津野篤選手(4年)と佐々木亮輔選手(4年)が出場。気温は30℃・湿度は56%と、トラック全体が日陰になる状況にもかかわらず、厳しいコンディションで行われた。序盤から他大学の留学生が飛び出す展開となり、続いて宇津野選手も集団から飛び出す積極的な走りを見せた。宇津野選手は4000mで集団に吸収される展開となったが、集団に戻った宇津野選手は7000mまで集団の先頭を引っ張り続けた。佐々木選手は終盤まで集団の後方に位置し落ち着いた様子でレースを進めた。7000m過ぎからペースが徐々に上がりスパート合戦となったが宇津野選手、佐々木選手ともにスパートに冷静に反応した。残り1000mで先頭からじりじり離されたものの粘りの走りをみせ佐々木選手は30分9秒67の9着でゴール。宇津野選手は30分11秒33で10着となり、この時点で総合順位は8着に上がった。

3組

各大学の主力選手が集まる3組目には、高橋銀河選手(4年)と巻田理空選手(4年)が出場。レース序盤は高橋選手、巻田選手ともに第ニ集団でレースを進める展開となり、互いに近い位置で終始レースを進めていった。7000mまではペースが安定した集団で両選手とも余裕を持って走ることができていた。7000mを過ぎ集団がペースアップしたが、しっかりと反応し、集団から離れることなく冷静に対応することができていた。そして9000m通過後のラスト1000m各校の選手が残った体力を全て出し切るかのようにラストスパートをかけ、それに負けないように、高橋選手と巻田選手ともにこの日の自身最速ラップでラスト1000mを走り抜けた。高橋選手は8着、巻田選手は15着でゴールしこの時点で総合順位は8位となり、2組目の流れをキープして、最終組に繋げる形となった。

4組

最終組となる4組目には、小林篤貴選手(4年)と宮本陽叶選手(2年)が出場。19:30スタートの最終組は夕刻に比べグラウンドコンディションが良いことと、各大学のエースや留学生が出場することから、序盤からハイペースな展開となることが予想された。スタート後すぐに留学生がハイペースで集団をけん引し、数名の日本人選手が混ざる先頭集団とそれ以外の大きな二つのグループに分かれた。宮本選手は序盤こそ第二集団の前方に位置したが、ペースの上下を避けるように3000m付近からは後方でレースを進めた。6000m以降苦しい表情を浮かべた宮本選手は素晴らしいラストスパートを見せ27着でゴール。小林選手は持ち前の粘りで、終始中盤でレースを展開すると、そのまま17着でゴールした。組が進むにつれて目まぐるしく順位が入れ替わり、本学も当落線上だったが、残念ながら一歩及ばす総合9位となり、全日本大学駅伝本線の出場権を得られなかった。7位の大学との差は約22秒と決して届かない結果ではなかっただけに、悔いが残る試合となった。

【掲載画像はすべて神奈川大学撮影】

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